宮古島には、泡盛を造る酒造所が6社あります。なかでも旅行者が見学日時を決めやすいのが、城辺にある多良川です。
泡盛の製造工程をDVDで学んだ後、古酒が眠る洞窟貯蔵庫「ういぴゃーうぷうす蔵」へ入り、宮古島で泡盛が古酒へと育っていく環境に触れられます。
酒造所ごとに見学条件が異なる点には注意が必要です。宮の華は現在工場見学を休止しており、沖之光酒造も工場見学を受け付けていません。ほかの酒造所も事前確認が必要になるため、以前の旅行情報だけで訪問先を決めないことが大切です。
この記事では、多良川の洞窟貯蔵庫見学を中心に、宮古島の6酒造所の見学状況を紹介します。見学料や所要時間、予約方法、アクセスも確認し、泡盛文化に触れる時間を宮古島旅行へ取り入れてみてください。
宮古島で泡盛見学ができる酒造所はどこ?
沖縄県酒造組合の宮古エリアには、多良川・宮の華・渡久山酒造・沖之光酒造・池間酒造・菊之露酒造の6社が登録されています。
宮古島本島だけでなく伊良部島にも酒造所があり、各社が異なる銘柄を造り続けているのが特徴です。
見学の受け入れ状況は酒造所ごとに異なるため、旅行者向けの見学条件を確認してから予定を決めましょう。
参照:沖縄県酒造組合「宮古エリア」
多良川|洞窟貯蔵庫を予約して見学できる
宮古島で泡盛見学を予定するなら、多良川の洞窟貯蔵庫見学から検討するのがおすすめです。
見学内容や案内時間が決められており、公式の予約フォームから申し込めます。最初にDVDで泡盛の製造工程を学び、その後は「ういぴゃーうぷうす蔵」と呼ばれる洞窟貯蔵庫を見学します。
製造ラインを歩きながら仕込みや蒸留を見る内容ではなく、泡盛の造り方と古酒の熟成環境が分かる体験です。宮古島の酒造文化に触れたい人や、海以外の観光も楽しみたい人に適しています。見学条件が明確なため、旅行日が決まっている人はほかの観光予定と組み合わせやすいでしょう。
参照:多良川「洞窟貯蔵庫見学」
宮の華|工場見学は現在休止している
伊良部島の仲地にある宮の華は、1948年創業の酒造所です。
現在は受け入れ態勢が整っていないことを理由に、工場見学を休止しています。過去に見学できたという旅行情報を見つけても、現時点では、見学先として旅程に入れるのは避けたほうがよいでしょう。
宮の華の見学を目的に伊良部島へ向かう場合は、再開情報を確かめてから旅程に加えましょう。現時点で泡盛の見学を優先するなら、予約を受け付けている多良川が適しています。
伊良部島そのものを巡る場合は、「伊良部島の日帰りモデルコース」も参考にしてみてください。
参照:宮の華「株式会社宮の華」
渡久山酒造|見学したい場合は事前に問い合わせる
渡久山酒造は伊良部島の佐和田にあり、「豊年」や「ゆら」などの泡盛を造っています。
見学を希望する場合は、旅行当日に直接向かわず事前に受け入れ可否を問い合わせることが大切です。電話では訪問できる日時もあわせて確認しておきましょう。
問い合わせ先の電話番号は0980-78-3006です。古い観光情報にある受付時間や見学内容が現在も同じとは限りません。伊良部島で泡盛の酒造所を訪れたい人は、当日の受け入れ状況を確認してから旅程へ加えるのがおすすめです。
参照:沖縄県酒造組合「株式会社渡久山酒造」
沖之光・池間酒造・菊之露|見学条件を確認してから訪れる
平良エリアには、沖之光酒造、池間酒造、菊之露酒造があります。
沖之光酒造は工場見学を受け付けていませんが、工場に隣接する販売所では商品の購入と試飲が可能です。泡盛を買ったり味を確かめたりする目的なら訪問できますが、製造現場の見学を目的に向かう場所ではありません。
池間酒造は平良西原にあり、「ニコニコ太郎」や「瑞光」などを造っています。見学したい場合は、0980-72-2425への事前確認が必要です。菊之露酒造は基本的に工場見学を受け入れておらず、希望者には事前の問い合わせを求めています。
泡盛とあわせて宮古島らしい商品も探したい人は、「宮古島のお土産を購入できる場所」も参考にしてみてください。
参照:沖之光酒造「アクセス」
参照:池間酒造「池間酒造公式オンラインショップ」
参照:日本酒造組合中央会「菊之露酒造」
多良川の洞窟貯蔵庫見学で体験できること
多良川の見学では、泡盛の製造工程を知る時間と、実際に古酒が保管されている洞窟へ入る時間があります。
工場の機械を見ることだけが目的ではなく、泡盛が造られた後にどのような環境で熟成していくのかまで学べる点が特徴です。
宮古島の土地と泡盛文化のつながりを知りたい人にもおすすめです。
DVDで泡盛の製造工程を学んでから洞窟へ進む
見学の最初は、DVDを見ながら泡盛の製造工程と多良川の酒造りを学びます。
泡盛に詳しくない人でも、原料から製品になるまでの流れを把握してから次の見学へ進めるため、洞窟貯蔵庫で見るものの意味を理解しやすい体験です。
映像を見終えた後は、多良川本社から南へ約150m離れた洞窟貯蔵庫へ向かいます。ここでは、製造を終えた泡盛が保管され、時間をかけて古酒へ育っていく環境を実際に見学できます。製造設備を順番に見て回る一般的な工場見学とは違い、泡盛が造られた後の「貯蔵と熟成」にも触れられる点が特徴です。
製造工程を映像で知るだけで終わらず、その先にある熟成の現場まで見られるため、泡盛づくりを一連の流れとして理解できます。宮古島の泡盛がどのように古酒へ育っていくのかを知りたい人に適した見学でしょう。
参照:多良川「洞窟貯蔵庫見学」
ういぴゃーうぷうす蔵で古酒の熟成環境に触れる
「ういぴゃーうぷうす蔵」は、地下約5mにある長さ約60mの洞窟貯蔵庫です。
洞窟内は年間を通して気温と湿度が安定しており、数千本の43度の泡盛が木札と一緒に保管されています。誕生や結婚、還暦、宮古島を訪れた記念など、さまざまな節目に預けられた泡盛が並んでおり、いかに利用者が多いのかが分かることでしょう。
泡盛は造ってすぐに飲むだけでなく、時間をかけて古酒へ育てる文化があります。実際に熟成を待つ泡盛が並ぶ空間へ入ることで、古酒を時間をかけて育てる文化を実感しやすくなるはずです。宮古島の海や景勝地とは異なる体験を加えたい人にも向いています。
泡盛見学とあわせて島内の観光地を巡りたい人は、「宮古島のおすすめ観光スポット」も参考にして、前後の予定を組んでみてください。
参照:多良川「ういぴゃーうぷうす蔵」
多良川の見学料金・時間・予約方法
多良川の洞窟貯蔵庫は、決められた案内時間に参加する見学です。
受付後に好きな時刻で洞窟へ入る形式ではありません。見学開始の10分前までに売店へ到着する必要があるため、移動時間から逆算して予約時刻を決めることが大切です。
売店を見る時間も取りたい人は、見学前後に余裕を持たせましょう。
見学料は500円で所要時間は約30〜45分
見学料は20歳以上500円で、支払いは現金のみです。
所要時間は約30〜45分です。案内時間は10:00・11:00・13:30・15:00で、10:00の回は平日のみとなります。
定休日は日曜・旧盆・年末年始休暇です。案内時間ごとの参加となるため、予約した時刻に合わせて売店へ向かいましょう。見学だけで30〜45分を使うため、受付や移動の時間まで含めて余裕のある観光予定にするのがおすすめです。開始時刻が決まっている体験だからこそ、次の観光地までの移動時間も先に確認しておきましょう。
参照:多良川「洞窟貯蔵庫見学」
予約は4か月先まで申し込める
洞窟貯蔵庫見学は予約者が優先され、公式の予約フォームから4か月先まで申し込めます。
旅行日が決まっている場合は、当日に空きを確認するより事前予約がおすすめです。希望日と案内時間を決めておけば、ほかの観光地や食事の予定も組み立てやすくなるでしょう。
予約フォームでは、名前や連絡先、参加人数、希望日時などを入力します。申し込み後の連絡を受け取れるように、メールアドレスの入力内容と受信設定も確認しておきましょう。連休や旅行者が増える時期に参加したい場合は、旅程が決まった段階で空き状況を確認することが大切です。
参照:多良川「見学予約フォーム」
多良川へのアクセスと飲酒するときの移動手段
多良川本社は宮古島市城辺字砂川85にあり、洞窟貯蔵庫見学の受付も本社売店で行います。
城辺エリアへ移動するため、前後に立ち寄る観光地との距離も確認しておくと予定を立てやすくなります。
泡盛を扱う酒造所へ行く場合は、見学後に誰が運転するのかまで決めてから移動手段を選びましょう。
レンタカーなら城辺エリアの観光と組み合わせやすい
多良川は宮古島南東部の城辺にあり、レンタカーなら周辺の観光地と同じ日に回れます。
見学開始時刻が決まっているため、先に予約時間を決めてから前後の観光地を選ぶと移動時間を調整しやすくなります。開始10分前までに売店で受付を済ませる必要があり、到着後すぐに洞窟へ入るわけではありません。
レンタカーを利用する日は、見学時間だけでなく市街地や宿泊先からの移動も含めて予定を立てましょう。開始直前の到着を目指すより、道路状況や駐車の時間を考えて余裕を持つことが大切です。宮古島で一日に複数の場所を巡るなら、移動手段の記事もあわせて確認してみてください。
レンタカーやタクシー、路線バスなどの違いを確認したい人は、「宮古島の移動手段」も参考にして、自分の観光予定に合う方法を選んでみてください。
参照:多良川「洞窟貯蔵庫見学」
泡盛を飲む人は運転しない交通手段を選ぶ
酒造所や販売所で泡盛を試飲する予定がある人は、レンタカーを運転しない移動方法を選びましょう。
自分で車を運転して訪れる場合は酒類を口にせず、同行者だけが試飲するようにしましょう。運転者も飲みたい場合は、往復をタクシーにするなど帰りの交通まで先に決めておくことが大切です。
沖之光酒造の販売所では試飲できますが、飲酒後に車を運転することはできません。自転車についても酒気帯び運転は禁止です。泡盛を味わうことを目的に酒造所へ行く日は、移動方法まで含めて予定を決めましょう。
参照:警察庁「みんなで守る「飲酒運転を絶対にしない、させない」」
宮古島の泡盛見学についてよくある質問
宮古島で泡盛見学を計画すると、予約の必要性だけでなく駐車場や一人参加についても気になる人がいるでしょう。
多良川では洞窟貯蔵庫ならではのサービスもあり、一般的な工場見学とは確認したい内容が異なります。
予約や参加条件など、見学前に気になりやすいポイントを確認しておきましょう。
多良川の洞窟貯蔵庫見学は1人でも参加できますか?
多良川の洞窟貯蔵庫見学は1人から参加できます。各回の受け入れ人数は1〜15人です。一人旅でも人数条件を満たしています。
多良川には駐車場がありますか?
多良川の洞窟貯蔵庫見学では10台分の駐車場を利用できます。レンタカーで訪れる場合も本社売店で受付を行います。見学開始時刻に遅れないよう、駐車する時間も見込んで到着しましょう。
悪天候でも多良川の洞窟貯蔵庫を見学できますか?
多良川の洞窟貯蔵庫見学は悪天候時に中止される場合があります。地下にある施設でも天候に関係なく実施されるわけではありません。台風や強い雨風の影響がある日は、出発前に実施状況を確認しましょう。
多良川では泡盛を洞窟に預けられますか?
多良川には購入した泡盛を洞窟貯蔵庫で熟成させるサービスがあります。一升瓶は5年間または10年間、三升壺は5年間・8年間・12年間の貯蔵期間が用意されています。利用したい場合は、洞窟貯蔵の申し込み条件を確認しましょう。
洞窟貯蔵した泡盛は満期後にどう受け取りますか?
保管満期を迎えた泡盛は古酒として届けられます。現在の料金には泡盛の購入費と消費税、保管満期後の送料が含まれています。受取先に変更がある場合は、満期前に多良川へ確認しましょう。
まとめ|宮古島の泡盛見学は多良川の洞窟貯蔵庫から検討しよう
宮古島で泡盛の酒造所を見学したいなら、現在は見学内容と予約方法が明確な多良川の洞窟貯蔵庫見学がおすすめです。
DVDで泡盛の製造工程を学んだ後、「ういぴゃーうぷうす蔵」で古酒が熟成を待つ様子を見られます。海やビーチとは異なる宮古島の文化に触れられるため、観光の内容を広げたい人にもおすすめです。
見学料は20歳以上500円で、所要時間は約30〜45分となっています。予約者が優先されるため、旅行日が決まった段階で公式フォームの空き状況を確認しましょう。開始10分前までに売店へ到着できるよう、周辺からの移動時間も見込んでおくことが大切です。
宮古島には多良川を含めて6つの泡盛酒造所がありますが、見学条件は同じではありません。宮の華は工場見学を休止しており、沖之光酒造も工場見学を受け付けていない状況です。渡久山酒造や池間酒造などを訪れたい場合は事前に問い合わせ、現在の受け入れ状況を確認してから予定へ加えましょう。
酒造所見学は、宮古島で受け継がれてきた泡盛を旅先で知る機会になります。試飲する場合は運転を避ける移動手段を用意し、見学時間や予約条件まで確認したうえで訪れてみてください。
